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夜間に逃げ出そうとサークルの鉄格子から鼻先を出してもがいたらしく、両頬には赤い血が滲んでいた。右眼球は飛び出したように腫れあがり、左目も普通ではなかった。左耳の折れ具合や毛色・体長はクロと同じに思えたが目や顔がひどく腫れ形相が変わっている。「クロではないのでは
? 」という声もあった。 |
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動物愛護センターの方々の協力を得てサークルから捕獲器に移し、すみやかに H 病院へ搬送。 |
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病院到着、とりあえず院内のケージに移し替え安静に !
後の診断結果及び治療。
右目は緑内障で眼圧が上がっている。左目は白内障。ヒラリアに感染するも体力が無いために強い薬を投与することができず時間をかけての治療が必要。ダニ・ノミが300匹以上いて極限ともいえるほどの貧血。これに関しては「よく生きていたものだ。」と院長に言わしめた。
年齢は10歳くらいと推定。
これで、この犬がクロでないことが判明した。単独でいっさい人前に姿を見せることなく近隣の猫の餌などを食べて飢えを凌いで生きてきたと想定させる。私達の活動中にまさか誰も見たことのない別の野犬が捕獲されたことには驚いた。
ボランティアのN さんの提案でクロもどきのこの犬をロク ( 仮名 )と呼ぶことにした。 |
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