タコ (♂・5歳) 【東京都日野市】
不十分な環境で飼われていたが、動物愛護団体の要請で新しい飼い主のもとへ・・・

アンズ (♀)  モモ (♀)  【東京都稲城市】
姉妹ではないが同じ短毛のチワワ、飼い主以外にはよく噛みつく。


多摩川の野犬追跡レポート2

◆このメスの老犬の周辺には他の犬もいることが判明。近くに住むホームレスのAさんの飼い犬バカボン (♂・年齢不詳) ・ユキ(♀・2歳)・マルコ(♀・10ヶ月)などです。ユキとマルコはAさん以外の人にはムダ吠えをして噛みつくので散歩の時間以外は大型のケージに入っています。しかし、バカボンは穏やかで遠出もしないので放し飼いにされています。そして私はメスの老犬を他の犬と区別するために「エバ」と名付けました。

背骨やアバラ骨が浮きでて全身の皮膚病も広がり痛々しいエバ。タレた耳もひどく腫れあがり、目ヤニも多く視野も狭いようだ。


◆エバには2匹の子供が存在することも分かりました。Aさんの命名でチビスケ(♂・1歳未満)・クロ (♂)の兄弟です。チビスケは時々姿を見せることがあるものの、エバ同様に警戒心が強く約30m以上は人を寄せつけません。一方のクロはすこぶる警戒心が強く、日の出前の暗いうちか日没後のほんの数分間しか姿を見せず撮影は困難を極めます。そして2匹の父親はバカボンなのです。エバは放置された後、しばらくしてこのあたりで出産したのです。

エバに寄り添うバカボン♂ たまに姿を見せる子供のチビスケ♂と

エバ・チビスケ・クロの親子3匹はバカボン他と違いきわめて厳しい生活を強いられています。Aさんも余裕はなく1週間に一度くらい僅かな食料を与えるのが精一杯です。特にエバは体力の低下が著しく見るに耐えがたい現状です。



Copyright(C)2002 osamu konishi All right reserved